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      [
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4334742122",
  "title" : "宙の詩を君と謳おう (光文社文庫 し 28-9)",
  "date" : "Mon May 05 08:59:03 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "光文社",
  "authors" : "柴田 よしき",
  "comment" : "シリーズ完結編。ジュブナイル小説風の第1巻が好きな読者からすると、評価が分かれるだろう。今回は主人公ララが妻であり母である女性として登場する。挫折を経験した女性を描かせるとうまい作家だけに、このシリーズ中、ある意味最も柴田よしきらしい作品であるとも言える。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4087803961",
  "title" : "宇津木妙子・麗華物語―日中に架けるソフトボールの夢",
  "date" : "Tue May 06 00:38:23 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "集英社",
  "authors" : "松瀬 学",
  "comment" : "指導者としての宇津木妙子さんに興味があったので手に取った本。一通りのことは押さえているのだろうが、対象への掘り下げ方が足りない印象が残る。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4062750074",
  "title" : "オルファクトグラム〈下〉 (講談社文庫)",
  "date" : "Tue May 27 19:04:12 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "井上 夢人",
  "comment" : "事故で犬並みの嗅覚を獲得し、匂いを視覚として捉えられるようになった片桐稔。超人的な能力を得た一方で、副作用とも言える症状が進行していることに気づく。果たして稔は姉を殺した犯人を追い詰めることができるのか。<br>\n最後まで緊迫感のあるストーリーは見事のひと言。エピローグが美しい。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4062749858",
  "title" : "オルファクトグラム〈上〉 (講談社文庫)",
  "date" : "Mon May 05 09:06:48 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "井上 夢人",
  "comment" : "久々のミステリ5つ星。姉を殺した犯人に殴られて以来、嗅覚を視覚化して捉えられるようになった主人公。この設定が秀逸で、最後まで引っ張られるようにして読んだ。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4043690010",
  "title" : "症例A (角川文庫)",
  "date" : "Mon May 05 09:30:11 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "多島 斗志之",
  "comment" : "精神医療をテーマにした長編小説。この作者のことなので、精神医療とがっぷり四つに組んだ作品なのだろうと思っていたら、(問題となる精神疾患の解釈について)途中からちょっと違った方向に進んでしまった。個人的な好みの問題に過ぎないかもしれないが、その点ではかなり肩透かしをくらってしまった。<br>\n国立博物館の宝物についてのサイドストーリーは文句なく面白い。精神医療と文化財という組み合わせに、筆者の力量を見た。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4151300813",
  "title" : "春にして君を離れ (クリスティー文庫)",
  "date" : "Sat May 17 06:27:11 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "アガサ・クリスティー",
  "comment" : "心理サスペンスの傑作。<br>\n旅先での思わぬ足止めの時間に、これまでの人生を初めて省み、自分が信じてきたことに疑問を持つ主人公。<br>\n主人公の低俗さは極端とは言え、他人事とは思えない説得力があってぎくりとさせられる。同時に、これは共依存の夫婦の物語でもある。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4103314141",
  "title" : "聖灰の暗号 (上)",
  "date" : "Mon May 05 09:41:04 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "帚木 蓬生",
  "comment" : "中世カタリ派を題材とした歴史ミステリ。未発表の手稿の発見から始まる若き歴史学者・須貝の冒険譚である。<br>\nカタリ派の末路に同情的な作者の心情はわかるが、手稿の挿入部分がややくどい。手稿の出自などに読者を引き込む味付けがないと、挿入部に付き合わされる方としては辛い。\nどちらかと言えば、現代の出来事に焦点を当てて物語を進めてほしかった。"
},
{
  "score" : "★★",
  "isbn" : "4062748614",
  "title" : "プラスティック (講談社文庫)",
  "date" : "Tue May 06 21:00:45 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "井上 夢人",
  "comment" : "ロジカルなミステリを期待していただけに、種明かしの部分にがっかり。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4087712117",
  "title" : "鬼",
  "date" : "Tue May 06 21:12:29 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "集英社",
  "authors" : "今邑 彩",
  "comment" : "ミステリとホラーが融合した今邑彩の短編集。個人的にファンなので(しかも寡作)、新刊が出ると嬉しくてしょうがない。<br>\nホラー小説にこだわらず、幻想小説の枠組でこの人の短編が読んでみたい。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4094081992",
  "title" : "ALWAYS 続・三丁目の夕日―もういちど、あのときへ。 (小学館文庫) (小学館文庫 (や2-5))",
  "date" : "Sat May 17 06:03:25 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "小学館",
  "authors" : "山本 甲士",
  "comment" : "映画一作目が余りにも大ヒットしすぎたせいか、ノベライズ第一作に比べると、小説が映画のイメージに引きずられているように思えてしまう。とはいえ、十分に面白いのだが…。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4198625107",
  "title" : "サハラ",
  "date" : "Sat May 17 06:15:36 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "徳間書店",
  "authors" : "笹本 稜平",
  "comment" : "記憶喪失状態の主人公がサハラで一人意識を取り戻すという、衝撃のシーンから始まる謀略小説。<br>\nそれなりに面白く読んだ一冊ではある。だが、主人公が記憶喪失だったせいで、種明かしに終始せざるを得なくなった最終章がくどくて残念。<br>\n何より、ヒロインがあまりにも平板で面白みがない。<br>\n近年の笹本作品の中では、最も低い評価にせざるをえない。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4163257500",
  "title" : "落下する花―月読",
  "date" : "Sat May 17 06:23:55 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "太田 忠司",
  "comment" : "めちゃくちゃ面白いかと訊かれると、正直微妙な小説。<br>\nだが、故人の今わの際の思いの結晶「月導」を読む異能の者「月読」のいる世界観がとても良い。<br>\n舞台設定が良いので、続編が出るようなら大化けする可能性は十分にある。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4087748529",
  "title" : "家日和",
  "date" : "Wed May 21 04:41:52 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "集英社",
  "authors" : "奥田 英朗",
  "comment" : "「家」というハコを題材にした家族小説短編集。小粒ながらよくまとまった一冊。<br>\nベストは「家においでよ」。元洋楽少女としては、主人公が自分の城を作り上げていく過程にわくわくした。男女問わず、家庭を持った途端に、プライベート空間を持てなくなるというのは切実な問題かもしれない。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4828818537",
  "title" : "姥捨てバス",
  "date" : "Mon Jun 02 19:10:40 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "ベネッセコーポレーション",
  "authors" : "原 宏一",
  "comment" : "無免許観光ビジネスで糊口をしのぐ主人公と相棒。成り行きで企画した「姥捨て疑似体験ツアー」が意外にも好評を博し、ビジネスも軌道に乗るかに見えたが…。<br>\nコメディかと思いきや、あまりにも悲しくて切ない結末。風刺小説らしいと言えばそうかもしれない。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "416732105X",
  "title" : "夢を食った男たち―「スター誕生」と歌謡曲黄金の70年代 (文春文庫)",
  "date" : "Wed May 21 05:36:42 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "阿久 悠",
  "comment" : "歌謡曲が歌謡曲らしくあった時代、アイドルが高嶺の花であった時代。その時代の一つのピークが70年代後半から80年代前半であったことに、異論を挟む者は少ないだろう。その時代をリアルタイムで経験していない私にしても、そういうイメージが濃厚である。その時代を切り開いた革新者の一人、阿久悠の回想エッセイが面白くないわけがない。<br>\n阿久悠自身は意識的ではなかったらしい(本人談)が、ナベプロ帝国の牙城を崩した野心家たちの同時代ルポとして読んでも面白い。 \n"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "440853529X",
  "title" : "腕貫探偵、残業中",
  "date" : "Wed May 21 04:48:37 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "実業之日本社",
  "authors" : "西澤 保彦",
  "comment" : "実はあまり期待していなかったのだが、予想以上に楽しめたミステリ連作集。<br>\n総じてきれいな結末で満足(中にはツッコミたくなる謎解きもあったが…)。<br>\n高知市を髣髴とさせる地方都市、櫃洗市という舞台設定も良い。\n"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "416369370X",
  "title" : "暴走老人!",
  "date" : "Wed May 21 05:20:20 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "藤原 智美",
  "comment" : "「老人」=「分別」「良識」という図式を取り払うところから始まる、現代社会についての論考。<br>\n待つことの快感(エンターテイメント化)と待たされることへの不快感、「透明なルール」の浸透など、視点の面白さが光る。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4408534773",
  "title" : "腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿",
  "date" : "Sat May 24 23:50:58 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "実業之日本社",
  "authors" : "西澤 保彦",
  "comment" : "安楽椅子探偵もの。探偵役が市役所職員というのが渋い。<br>\n「恋よりほかに死するものなし」「スクランブル・カンパニィ」が気に入った。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4093797803",
  "title" : "沖縄独立を夢見た伝説の女傑 照屋敏子",
  "date" : "Tue May 27 19:00:57 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "小学館",
  "authors" : "高木 凛",
  "comment" : "タイトルがちょっと仰々しいのが難だが、一人の女性の一代記として面白く読んだ。<br>\nそれにしても、商売で大成する女性というのは、家庭の不幸がセットで付いてくる感じがする(家庭の不幸をばねに一念発起するというパターンも多いが)。女に商才があるというのは、果たして幸福なのか、不幸なのか。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4103737093",
  "title" : "お家さん 上巻",
  "date" : "Tue May 27 19:16:54 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "玉岡 かおる",
  "comment" : "丁寧に取材したあとも伺えるし、資料も読み込んでいる。だが、読んでいてどこか不満が残る小説。人物描写の掘り下げが足りないのかな、とも思う。<br>\n鈴木商店を知る手がかりには良いかもしれないが。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4087471500",
  "title" : "デジデリオ―前世への冒険 (集英社文庫)",
  "date" : "Mon Jun 02 08:55:59 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "集英社",
  "authors" : "森下 典子",
  "comment" : "文庫版での再読。相変わらず面白い。<br>\nルネサンス期の彫刻家・デジデリオの、知られざる人生をたどるスリリングな旅。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "416326650X",
  "title" : "紅雲町ものがたり",
  "date" : "Mon Jun 02 10:07:45 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "吉永 南央",
  "comment" : "和食器の店を営むおばあちゃん探偵が、日常の謎を解き明かすミステリ。<br>\n非常に地味な小説。この地味さが、味わい深さや、静かな余韻に昇華するにはもう二味ほど足りないように感じた。"
},
{
  "score" : "★★",
  "isbn" : "4286000109",
  "title" : "その時までサヨナラ",
  "date" : "Mon Jun 02 19:12:03 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "文芸社",
  "authors" : "山田 悠介",
  "comment" : "シリアスな現代家族小説…と思って読んでいたら、なんとファンタジー小説だった。\n好みの問題かもしれないが、いかにも「狙った」感じがして楽しめなかった。\n"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4062724545",
  "title" : "なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか? (講談社プラスアルファ新書)",
  "date" : "Mon Jun 02 19:06:13 +0900 2008",
  "categories" : "新書",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "岸本 裕紀子",
  "comment" : "何年か前に伊集院光が、「今は、不登校にもならず、成績は良くなくてもコツコツ真面目に頑張るのが取り得の子供が、一番報われない」という趣旨の発言をしていたが、この本を読んでそのことを思い出した。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4062134233",
  "title" : "天山の巫女ソニン 1 金の燕",
  "date" : "Wed Jun 04 19:07:33 +0900 2008",
  "categories" : "ファンタジー",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "菅野 雪虫",
  "comment" : "某書評で絶賛されていたので手に取った一冊。児童文学と侮るなかれ、大当たりでした。主人公は、下界に戻されたおちこぼれの巫女ソニン。友情あり、陰謀あり、の王道ファンタジーを堪能したい人は是非。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "433475144X",
  "title" : "幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)",
  "date" : "Wed Jun 04 19:14:57 +0900 2008",
  "categories" : "SF",
  "publisher" : "光文社",
  "authors" : "クラーク",
  "comment" : "SF偏差値が恐ろしく低いせいで、読み通すのに思わぬ時間がかかりました。いや、とても面白いんですけどね。表面をなぞるのにいっぱいいっぱい、という自覚有り。SFの素養があればもっと深読みできるだろうに、という悔いは残りますね。結末は衝撃的。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4062138336",
  "title" : "天山の巫女ソニン  2  海の孔雀",
  "date" : "Wed Jun 04 19:18:13 +0900 2008",
  "categories" : "ファンタジー",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "菅野 雪虫",
  "comment" : "シリーズ第2弾。シリーズ化する中でパワーダウンする作品も多いが、これは第1作以上の完成度。続編にも期待大。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4622039702",
  "title" : "夜と霧 新版",
  "date" : "Sat Jun 07 05:46:57 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "みすず書房",
  "authors" : "ヴィクトール・E・フランクル",
  "comment" : "並みの体験記とは一線を画す、精神科医によるアウシュビッツ考察記。極限にあっても人間への洞察を忘れないことが、かろうじて筆者の正気を保っているようにも思われる。これが「知」の本領ではあるまいか。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4488024343",
  "title" : "聖域",
  "date" : "Sun Jun 08 15:44:03 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "東京創元社",
  "authors" : "大倉 崇裕",
  "comment" : "山岳小説とミステリがうまく融合した長編。前々から注目していた作家だけに、ついに傑作が出てきたな、と嬉しい。<br>\nそれにしても作者が大学時代に山岳同好会に籍を置いていたとは。てっきりオチケンに所属していたものと思い込んでいたが…。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4062144859",
  "title" : "天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星",
  "date" : "Sun Jun 08 15:52:18 +0900 2008",
  "categories" : "ファンタジー",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "菅野 雪虫",
  "comment" : "安定感のあるシリーズ第3弾。随所に伏線もあり、次作も見逃せない。…しかし、これまでの刊行ペースから察するに、第四巻は1年後に発表されるんだろうな…待ち遠しい。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4104555061",
  "title" : "警官の血 下巻",
  "date" : "Thu Jul 31 17:09:31 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "佐々木 譲",
  "comment" : "親子三代にわたる警察官の系譜。下巻は二代目、三代目の物語であるが、人間的な弱さが前面に出てきて、読んでいて痛々しい。ビターな警察小説と言えなくもないが…。謎解きの部分は、多少勘の良い読者なら半ばで気づくはず。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4104555053",
  "title" : "警官の血 上巻",
  "date" : "Fri Aug 01 10:00:34 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "佐々木 譲",
  "comment" : "三代にわたって警察官となった家族の物語。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4062879344",
  "title" : "妻との修復 (講談社現代新書)",
  "date" : "Thu Jul 31 18:59:49 +0900 2008",
  "categories" : "新書",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "嵐山 光三郎",
  "comment" : "軽い読み物として可もなく不可もなく、といったところ。そのものズバリの指摘はありませんが、妻との修復には経済力がものを言うことがわかります。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4103069813",
  "title" : "コリアンスポーツ〈克日〉戦争",
  "date" : "Thu Jul 31 17:22:33 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "大島 裕史",
  "comment" : "面白かったのだが、これまでのノンフィクションと比べると、文章が平板になっているのが気になったので、★4つ。<br>\n大島さんのスポーツノンフィクションは、韓国を通して日本が浮き彫りにされるところに醍醐味がある。これを読むと、日本がアジアのスポーツ先進国だった時代があったのだなあ、ということに驚く(我々の世代からすると最早ファンタジーであるが)。スポーツの強さ=国力という図式が、一定度の蓋然性を持っていることにも気づかされる。\n"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4163266402",
  "title" : "あたり―魚信",
  "date" : "Mon Aug 04 15:44:45 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "山本 甲士",
  "comment" : "三丁目の夕日や墨攻などのノベライズも悪くはないが、やはりオリジナル小説というのはわくわくの度合いが違う。よっ、待ってました!<br>\n釣りを通じて起きるささやかな日常の奇跡を描いた、書き下ろし連作集。相変わらずうまい。最後の締め方がいかにもこの筆者らしい。\n"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4860952170",
  "title" : "絶対弱者―孤立する若者たち",
  "date" : "Fri Aug 08 17:55:15 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "長崎出版",
  "authors" : "三浦 宏文, 渋井 哲也",
  "comment" : "「絶対弱者」という新語を提示して議論を展開しているのだが、新語に対する筆者二人の定義がずれ過ぎている、ある意味画期的な本(しかも確信犯)。<br>\n個人的には教育現場に密着した三浦さんの視点の方が面白かった。教師視点からの教育論は数あれど、膨大な数の、しかもいろいろなレベルの生徒に接している予備校教師の目から見た教育ルポは新鮮である。同じテーマについて、三浦さんに一冊書いて頂きたい。\n"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4488017509",
  "title" : "ショコラティエの勲章 (ミステリ・フロンティア)",
  "date" : "Fri Aug 08 18:04:20 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "東京創元社",
  "authors" : "上田 早夕里",
  "comment" : "[[4758410577]]の続編的作品。個人的には前作よりもこちらの方が好み。甘いものに飢えている状態で読むのはやめましょうね。読んでいる途中からケーキ屋に走りたくなります。パティシエ長峰さんがかっこいい!"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4758410577",
  "title" : "ラ・パティスリー",
  "date" : "Fri Aug 08 18:00:39 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "角川春樹事務所",
  "authors" : "上田 早夕里",
  "comment" : "ケーキが食べたくなる、洋菓子店を舞台にしたミステリ。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4810703762",
  "title" : "サザエさんからいじわるばあさんへ―女・子どもの生活史",
  "date" : "Sat Aug 23 10:17:24 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "ドメス出版",
  "authors" : "樋口 恵子",
  "comment" : "サザエさんが「主婦」という読者に安心感を与える地位にいながら、\n「嫁」の役割から完全に自由であるという指摘、\n『サザエさん』という作品が、伝統的家族観をタテマエにしながら、\n壮大なファンタジーを潜ませているという指摘が新鮮である。<br>\nその源流を、作者・長谷川町子が育った時代の大正リベラリズムに求めるのは、\n妥当であろう。<br>\n『いじわるばあさん』にも同様の虚構が認められると言う指摘にも、ただ頷くばかりである。<br>\n日本の社会復興が進むごとに、サザエさんの社会参加度が低下することについて、\n筆者は敢えて明記していないが、\n主婦というポジションを保ちながら社会参加をすることへの限界ラインが\n徐々に引き下げられていった点を見逃すことはできない。\n社会への関心が高い女性は、結婚後、専業主婦という選択をせずに働き続けるようになった。\nこの点こそ、戦後の一つの特徴であると言えるのではなかろうか。\n\n\n"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4061498525",
  "title" : "老後がこわい (講談社現代新書)",
  "date" : "Fri Aug 08 18:10:45 +0900 2008",
  "categories" : "新書",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "香山 リカ",
  "comment" : "シングル女性の老後をメインに論じたもの。なので、あまり男性向きではないかも。<br>\n私はエッセイスト・香山リカさんの赤裸々随筆として楽しく読んだ。両親が死ぬことへの恐怖、ペットロスの苦しみなど、ここまで率直に書ける精神科医はいないのではないだろうか。筆者への好感度が大幅にアップした一冊。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4163267107",
  "title" : "もう誘拐なんてしない",
  "date" : "Sat Aug 23 10:08:27 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "東川 篤哉",
  "comment" : "下関・門司が舞台の脱力系ミステリ。作者のユーモアセンスと、全編に漂うローカル臭がたまらない。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4163270302",
  "title" : "神の狩人 2031探偵物語",
  "date" : "Sat Aug 23 10:01:22 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "柴田 よしき",
  "comment" : "帯に踊る「ダークヒロイン」の文字にちょっと腰が引けたが、びびるほどではなかった。と言うより、普通に正義の味方であった…。<br>\n柴田よしきさんの近未来ものは当たり外れがあるので、あまり期待していなかったのだが、予想以上に面白かった。終盤になるほど疾走感が増していくのは、作者がのっている証拠。失速しないうちに是非第二弾を発表してほしい。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4758410216",
  "title" : "火星ダーク・バラード",
  "date" : "Mon Sep 08 02:15:41 +0900 2008",
  "categories" : "SF",
  "publisher" : "角川春樹事務所",
  "authors" : "上田 早夕里",
  "comment" : "ストーリーテリングのうまさ、文章の巧みさが光る長編SF。この作家はヒューマンドラマを描かせたら光る個性を持っているように思う。そういう意味では、科学的薀蓄が重視されるSFというジャンル(の読者層)は、あまりこの作家にあっていないのかな、とも思う。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "407214505X",
  "title" : "イスタンブールの目",
  "date" : "Fri Aug 29 20:07:02 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "主婦の友社",
  "authors" : "新藤 悦子",
  "comment" : "高橋由佳利の『トルコで私も考えた』を読んでいたら、急にこの本を読みたくなって図書館にリクエスト。<br>\n『トル考』と併読すると面白さ倍増。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4408320048",
  "title" : "邱飯店のメニュー (邱永漢ベストシリーズ)",
  "date" : "Fri Aug 29 19:47:59 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "実業之日本社",
  "authors" : "邱 永漢",
  "comment" : "戦後50年をかけて日本人は本当にグルメになったんだな、ということがわかる。感慨深い。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4048738496",
  "title" : "RDG レッドデータガール  はじめてのお使い (銀のさじ)",
  "date" : "Mon Sep 08 02:24:48 +0900 2008",
  "categories" : "ファンタジー",
  "publisher" : "角川グループパブリッシング",
  "authors" : "荻原 規子",
  "comment" : "和風ファンタジー。途中まで、どうも展開がもたついてしまったのが残念。物語の筋書きは結構好み(期待通り)だったので楽しめたのだが。"
},
{
  "score" : "★★",
  "isbn" : "4163272801",
  "title" : "いのちなりけり",
  "date" : "Tue Sep 09 22:55:56 +0900 2008",
  "categories" : "歴史小説",
  "publisher" : "文芸春秋",
  "authors" : "葉室 麟",
  "comment" : "体質的にこのテの純愛ものが苦手なのもあるが、それを差し引いてもいまひとつな印象。物語の視点を主人公二人に固定化した方が良かったように思う。あと、鍋島家の家系図がほしかった。<br>\nタイトルは西行の「年たけて」かしらん、と思ったら、古今集の本歌の方だった。そういえば本歌の方も好きな和歌だったなあ、と久々に懐かしかった。\n"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4004121361",
  "title" : "私は赤ちゃん (岩波新書)",
  "date" : "Mon Sep 08 02:36:09 +0900 2008",
  "categories" : "新書",
  "publisher" : "岩波書店",
  "authors" : "松田 道雄",
  "comment" : "さすがに時代性が感じられる記述もあるが、筆者の主張の根幹は今でも全く古びていない。岩崎ちひろさんの挿絵も素敵。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "406212999X",
  "title" : "ハチミツドロップス",
  "date" : "Mon Sep 08 02:30:16 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "草野 たき",
  "comment" : "YA小説。やる気のないソフトボール部、そこに集う変わり者の女の子たちという設定が光る。主人公がけなげでいじらしい。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4062147882",
  "title" : "ピンクの神様",
  "date" : "Thu Sep 11 20:06:23 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "魚住 直子",
  "comment" : "この作者の作品は初めて読んだが、嫌味のない小説を書くなあ、という印象を持った。<br>\n働く女性が主人公の「卒業」「みどりの部屋」が気に入った。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4121010094",
  "title" : "トルコのもう一つの顔 (中公新書)",
  "date" : "Fri Sep 12 10:34:13 +0900 2008",
  "categories" : "新書",
  "publisher" : "中央公論社",
  "authors" : "小島 剛一",
  "comment" : "マイノリティー言語の調査を通じて見た、トルコの複雑な国内事情をレポートした刺激的な本。言語学的アプローチでトルコに関わった著者ならではの見識が新鮮。<br>\nこういう本が新書でポンと刊行されたりするから、日本の出版業界も侮れない。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4087804216",
  "title" : "完全敵地",
  "date" : "Sun Sep 14 00:50:04 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "集英社",
  "authors" : "加藤 久",
  "comment" : "1986年メキシコW杯。アマチュア主力の日本サッカーが、最も本選出場に近づいたと言われるW杯である。そのアジア予選での日本チームの力闘を描いたノンフィクション。<br>\n当時のW杯予選に対する日本メディアの冷たさは、今日の状況を考えると隔世の感がある。また、1986年の時点では、北朝鮮が戦前からの平壌サッカーの伝統を保っていたこともわかる。<br>\n筆者は代表選手であった加藤久だが、理知的に文章がつづられているのが印象に残った。特にサッカーなどのメジャースポーツのノンフィクションでは、「わかる人にしかわからない」記述が目立つ傾向があるだけに、専門用語に頼りすぎず、素人にも理解しやすい内容に仕上げている点は高く評価したい。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4163259600",
  "title" : "ふたつめの月",
  "date" : "Mon Sep 15 10:19:28 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "近藤 史恵",
  "comment" : "めちゃくちゃ面白いというわけではないけれど、本を読むのに疲れるとこの人のミステリが読みたくなります。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "416323960X",
  "title" : "賢者はベンチで思索する",
  "date" : "Wed Sep 17 19:00:13 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "近藤 史恵",
  "comment" : "犬2匹が良いスパイスになっている日常系ミステリ。<br>\n私はうっかり続編の[[4163259600]]から読んでしまったけど、これはこちらの一作目から読むのが正解。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4120039714",
  "title" : "夢は枯れ野をかけめぐる",
  "date" : "Tue Sep 23 14:24:54 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "中央公論新社",
  "authors" : "西澤 保彦",
  "comment" : "途中まではいつもの西澤作品(一見うだつのあがらない中年男性、何故か彼に想いを寄せる美女etc)なのだが、終章が頂けない。ある意味、読者の予想は裏切っているし、主人公の欠陥が克服されて良かったのかもしれないが…読後、どんよりとなってしまう。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4488012108",
  "title" : "謎の転倒犬―石狩くんと(株)魔泉洞 (創元クライム・クラブ)",
  "date" : "Sun Sep 28 15:40:11 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "東京創元社",
  "authors" : "柴田 よしき",
  "comment" : "人気占い師、麻耶優麗先生が最高に強烈で素敵。肩の力を抜いて楽しめるミステリ。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4488025293",
  "title" : "ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)",
  "date" : "Thu Oct 02 11:17:56 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "東京創元社",
  "authors" : "近藤 史恵",
  "comment" : "美味しそうなメニュー満載のグルメ・ミステリ第二弾。三舟シェフの絶品ホット・ワイン(ヴァン・ショー)にまつわるエピソードをつづった表題作ほか、いやみのないミステリで楽しめる。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4103052511",
  "title" : "サクリファイス",
  "date" : "Thu Oct 02 11:40:13 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "近藤 史恵",
  "comment" : "サクリファイスというタイトルの意味が胸に響く秀作ミステリ。自転車ロードレースを見てみたいと思わせるのは、作者の力量だろう。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4163271007",
  "title" : "僕たちのミシシッピ・リバー―季節風*夏",
  "date" : "Thu Oct 02 16:45:14 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "重松 清",
  "comment" : "安定感のある家族小説。個人的には「べっぴんさん」が良かった。「ささのは さらさら」には、男性から見た妻への願望が垣間見られて思わず苦笑してしまった。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4048738690",
  "title" : "テンペスト 下 花風の巻",
  "date" : "Fri Oct 03 17:09:01 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "角川グループパブリッシング",
  "authors" : "池上 永一",
  "comment" : "最強お嬢様真美那登場。それにしても、こんなに周りが「寧温=真鶴」に気付かないなんてアリなんでしょうか。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4048738682",
  "title" : "テンペスト  上 若夏の巻",
  "date" : "Fri Oct 03 17:04:58 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "角川グループパブリッシング",
  "authors" : "池上 永一",
  "comment" : "…ラノベ?『彩雲国物語』と『チャングムの誓い』を足して2で割ったような物語。あ、でも琉球王朝の美意識の高さをかぎ取れたのは収穫でした。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4334926320",
  "title" : "風の轍",
  "date" : "Fri Oct 17 01:14:24 +0900 2008",
  "categories" : "歴史小説",
  "publisher" : "光文社",
  "authors" : "岡田秀文",
  "comment" : "戦国の世を駆け抜けた女商人。この設定に胸をときめかせながら読み始めたのだが、この主人公のどこに商才があるのか(大博打に勝つのも商才のうちである)最後までわからなかった。大長編であるだけに、同性として、終始この主人公に共感できなかったのも辛い。<br>\n個人的に期待している書き手の作品だったので、何とも中途半端な出来になっているのが残念。信長の快進撃の添え物のように扱われる朝倉家滅亡を、丹念に描きたいという心意気は買うのだが…。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4396613121",
  "title" : "新・陰翳礼讃",
  "date" : "Fri Oct 17 02:47:43 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "祥伝社",
  "authors" : "石井 幹子",
  "comment" : "証明デザインの先駆者によるノンフィクション。障子の明かり取りの美しさを見直したくなりました。<br>\n\n筆者の足跡は、そのままライトアップという概念が日本に根付く過程と重なり、興味は尽きない。筆者の関わったプロジェクトをもっと写真入りで読みたいと思う。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4652005318",
  "title" : "少年八犬伝 (名作の森)",
  "date" : "Sun Oct 19 16:49:24 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "理論社",
  "authors" : "小野 裕康",
  "comment" : "かなり昔に読んだ本。もともとは上下巻に分冊されていたものが、加筆修正の上、一冊にまとめられた。<br>\n一言で言うと、不思議な玉に導かれた小学生たちが権力と戦う物語なのだが、オリジナル版(?)とは結末部分が大きく変わっている。大風呂敷を広げすぎて収拾が付かなくなったオリジナル版は確かに瑕があったけれど、綺麗に収束させるために物語が妙にスケールダウンしたこの修正版と比べると、正直、前者の方が魅力があったように思う。<br>\nオリジナル版を★4つ、修正版は★3つとしたい。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4635320022",
  "title" : "生還 山岳捜査官・釜谷亮二",
  "date" : "Mon Oct 20 17:16:31 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "山と渓谷社",
  "authors" : "大倉 崇裕",
  "comment" : "山岳捜査官が主人公の、「山」風味満点のミステリ。<br>\nいずれもこの作者らしいの救いのある結末で、嫌味のない読後感。<br>\n先行作品である[[4488024343]]が大好評となってしまったため、しばらく「山」がらみの作品が増えるのかもしれないが、私、この人のトホホ系ミステリも好きなんです(例:[[4334924700]]など)。<br>\nできれば両刀遣いで突っ走ってほしいなあ。\n"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4163273204",
  "title" : "虚栄の肖像",
  "date" : "Mon Nov 03 22:55:51 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "北森 鴻",
  "comment" : "天才絵画修復師・佐月恭壱が活躍するシリーズ第二弾。<br>\n収録されている三篇は、いずれも筋書きは悪くない。特に最初の表題作などは、ミステリとしては秀逸な出来。だが、いかんせん文章が回りくどすぎる。もう少し焦点の定まった文章で物語を読みたい。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4103078065",
  "title" : "秘事",
  "date" : "Mon Nov 03 23:02:14 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "河野 多恵子",
  "comment" : "恬淡とした筆致が印象的な、一組の夫婦の物語。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4480036962",
  "title" : "嫌妻権 (ちくま文庫―田辺聖子ロマンス館)",
  "date" : "Sun Nov 16 21:15:42 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "筑摩書房",
  "authors" : "田辺 聖子",
  "comment" : "倦怠期の大阪のおっさんのぼやきを紡いだ小説。カリカチュア的だが、女の本性を暴いているのも見事。表題作と「おすすめ気晴らし」が気に入った。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4062146800",
  "title" : "激流中国",
  "date" : "Sun Nov 16 21:22:39 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "NHKスペシャル取材班",
  "comment" : "NHKのドキュメント番組を書籍化したもの。実際に放送を見たチャプターがいくつかあったが、単純に映像を文字に置き換えただけという印象が残る。放送を見たのであれば、特に読まなくても良いのでは。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4103986042",
  "title" : "青に候",
  "date" : "Mon Nov 17 22:48:23 +0900 2008",
  "categories" : "時代小説",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "志水 辰夫",
  "comment" : "これまでのような小説はもう書かない、と宣言していた志水辰夫が、まさか時代小説をものするとは思わなかった。(確かにこれまでとは全く違うジャンルではあるが…)<br>\r\n時代小説としては極めて凡庸な作品。ハードボイルドでもなく、青春小説でもなく、何となく中途半端な感が否めない。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4152088567",
  "title" : "駅神",
  "date" : "Sun Nov 23 16:16:50 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "図子 慧",
  "comment" : "易とミステリを大胆に融合させた快作。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4163273905",
  "title" : "少しだけ欠けた月―季節風 秋",
  "date" : "Sat Nov 29 15:06:51 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "重松 清",
  "comment" : "四季をモチーフにした短編集の秋編。<br>\r\nそれぞれの家族の一瞬を切り取った短編は、本当にうまい。<br>\r\nイチオシは太った男の子の葛藤をコミカルに描いた「ヨコヅナ大ちゃん」。私、彼の気持ちがわかります(食べ物が美味しいところとか)。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4048738518",
  "title" : "ジョーカー・ゲーム",
  "date" : "Sat Nov 29 15:14:37 +0900 2008",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "角川グループパブリッシング",
  "authors" : "柳 広司",
  "comment" : "いわゆる仮想戦記ものの変化球。かつてのカリスマ諜報員である結城中佐が日本陸軍内に立ち上げたスパイ養成機関・D機関をめぐるミステリ。<br>\r\nスパイものが好きなら楽しめるはず。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4152089660",
  "title" : "駅神ふたたび",
  "date" : "Mon Dec 08 08:18:17 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "図子 慧",
  "comment" : "安定感のある「易」をモチーフにしたミステリ短編集第2弾。<br>\r\n易って何ですか、という私のような人は、懇切丁寧な解説が織り込まれた1作目から読むのがベター。<br>\r\n舞台廻しであるヘタレ大学生の章平君がやっぱり楽しい。章平君の妹が初めて登場する「妹の家出」が今回のベスト。でも彼、実は結構ハンサムなのでは…。"
},
{
  "score" : "★★★★★",
  "isbn" : "4488024386",
  "title" : "黒百合",
  "date" : "Fri Dec 05 18:55:35 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "東京創元社",
  "authors" : "多島 斗志之",
  "comment" : "この作家さんのファンなので、新刊が出ただけで舞い上がってしまう。<br>\r\n本の中に立ち込める独特の空気がたまらない。<br>\r\n戦後ほどない六甲が舞台のミステリ。ただ、今回は読者のミスリードを誘おうとする余り、蛇足な描写が目立つのが残念。<br>\r\nあの描写がなくても、私などはすっかり「してやられた」のだが。"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4004311462",
  "title" : "アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 (岩波新書)",
  "date" : "Wed Dec 03 12:18:44 +0900 2008",
  "categories" : "新書",
  "publisher" : "岩波書店",
  "authors" : "松本 仁一",
  "comment" : "朝日の紙面で、この本の骨格になる部分は大体読んでいたので、既読感はあった。しかしそれを差し引いても、傑作『カラシニコフ』ほどの衝撃はなかった。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4163273808",
  "title" : "われに千里の思いあり〈上〉―風雲児・前田利常",
  "date" : "Fri Dec 12 04:14:41 +0900 2008",
  "categories" : "歴史小説",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "中村 彰彦",
  "comment" : "どうもこの作者の女性観と私は相性が悪いのだが(お江与の方の気性が激しくて徳川秀忠が側室を置かなかったなんて、ホンマに信じているのだろうか?)、加賀百万石を磐石なものにした前田利常という人物に興味があったので読んでみた。<br>\r\n利常という人物は、もちろん天稟もあるのだろうが、それ以上に、非常に運が良い人だったことがわかる。<br>\r\nそれにしても、利常の家督相続によって、忘れられた側室から一転「おふくろさま」になった利常生母の人生を思うと、心中複雑である。女性とはなんと切ない生き物であるか、と。"
},
{
  "score" : "★★★★",
  "isbn" : "4106027658",
  "title" : "大いなる聴衆 (新潮ミステリー倶楽部)",
  "date" : "Fri Dec 12 04:31:17 +0900 2008",
  "categories" : "ミステリ",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "永井 するみ",
  "comment" : "婚約者を誘拐された新進気鋭のピアニスト・安積界。犯人からの要求は唯一つ、「ハンマークラヴィーアを完璧に弾け」。ハンマークラヴィーアは、安積の名を世界に轟かせた曲であり、また、前妻との間に儲けた愛娘の死ののち自ら封印した曲であった。犯人は何を目論んでいるのか…。<br>\r\nミステリとクラシックが融合した一冊。犯人や犯行の動機については、前半であらかた予測がついてしまうのだが、音楽の女神に愛された者の残酷さや、ハンマークラヴィーアという曲の音楽史的立ち位置といった、仕掛けの部分が面白かった。<br>\r\n特に音楽についての描写が際立っている。ただのクラシックファンでは獲得し得ない音楽についての造詣の深さ。これは東京芸大に籍を置いていた作者ならでは。まさにオンリー・ワンのミステリと言えよう。\r\n"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "4103002115",
  "title" : "千住家にストラディヴァリウスが来た日",
  "date" : "Thu Dec 18 00:42:20 +0900 2008",
  "categories" : "ノンフィクション",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "千住 文子",
  "comment" : "千住真理子さんがストラディヴァリウスを手に入れるまでの、神がかったノンフィクション。<br>\r\n著者はご母堂なのだが、ちょっと手前味噌に過ぎるかな、という部分もある。この話を筆力のあるノンフィクションライターが描いたら、もっと鮮烈なものになるのではないかと思う。\r\n"
},
{
  "score" : "★★",
  "isbn" : "465208630X",
  "title" : "レッド・マスカラの秋 (ミステリーYA!)",
  "date" : "Tue Jan 06 18:15:46 +0900 2009",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "理論社",
  "authors" : "永井 するみ",
  "comment" : "女子高生・凪が探偵役のシリーズ第2弾。<br>\r\nちょっとクールでハードボイルドな凪が結構好きだったのだけど、今回は割とフツーの女子高生になってしまって残念。<br>\r\nそもそも、ヤングアダルト小説ということで、作者自身が作品のクオリティーを下げて、平然としてしまっているように感じる。筋書き自体は決して悪いわけじゃないのだけれど、味付けが雑すぎる。\r\n"
},
{
  "score" : "★★★",
  "isbn" : "416327670X",
  "title" : "サンタ・エクスプレス―季節風 冬",
  "date" : "Tue Jan 06 18:18:48 +0900 2009",
  "categories" : "現代小説",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "重松 清",
  "comment" : "季節風シリーズ第四弾。普通に面白いのだが、「おっ」と思う短編はなかった。ちょっと寂しい。"
}
]