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(310/103)冊
エドガー@サイプラス
著者: アストロ テラー
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★
カテゴリ: SF
コメント: 人工知能とE-mailで会話する……という文体なので、「あっ」と言う間に読めてしまう。まるで短編。
われわれ人類は、フリーソフトウェアという思想によって、ソースコードには人権を認めつつあるが、実行中のプログラムが知性を発揮し始めたとき、そこに人権を認められるだろうか……とまとめていいだろうか。エドガーの人格を認めざるを得なくなるに従って、アリスがどんどん壊れていくというのが、人間以外に人権を認めたくないという葛藤を表現しているようで、妙にリアル。一方、NSAの対応はステレオタイプすぎて面白くないが、本書の背景となる文書が辛うじてそれを相殺しているか。
エドガーをロボットにするとSFでよくある設定だが、身体を持たず、テキストしか理解できない人工知能という設定にしたことで、ぐっと「ありそうな話」になっている。日常的にインターネット上で生活している身としては、けっこう感情移入できた。
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マジック・キングダムで落ちぶれて (ハヤカワ文庫SF)
著者: コリィ・ドクトロウ
出版社: 早川書房
評価:
カテゴリ: SF
コメント:
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著者:
出版社:
評価: ★★★★
カテゴリ: SF
コメント:
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ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)
著者: 恩田 陸
出版社: 集英社
評価: ★★★
カテゴリ: SF
コメント: 解説では本格SFであるかのように書いてあるが、時間旅行ネタにもかかわらず技術的なヨタはいっさい書かず、肝心のタイムパラドックスもなく、よく考えると設定自体が矛盾だらけという、時間SFと呼ぶにはあまりにひねった設定。正直これは、ファンタジーかな、と思う。たぶん「SF」を期待して読むと肩透かしを食らうのではないかな。

とはいえ、安直な歴史改変モノとは違い、その構成力はやはりたいしたもので、物語を楽しむ点においては十分な出来だと思う。登場人物たちの悲哀に感情移入するもよし、時間の階層構造からメタな思索にふけるもよし(これはちょっとイーガンっぽい楽しみ方かも?)。まぁ、何度も時間を行ったり来たりするので、SF慣れしてない人は途中で付いてこれなくなるかも知れないけど。

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趣都の誕生 萌える都市アキハバラ
著者: 森川 嘉一郎
出版社: 幻冬舎
評価: ★★★★
カテゴリ: Computer
コメント: アキバが今のようなキャラクタグッズの街に変貌した理由を、さまざまな視点から分析していくという趣向。ディズニーがとことん清浄化したアニメに「汚し」を入れたのが日本のアニメ絵だとか、建築の権威の失墜が個の街を生み出したとか、なかなか面白い。シブヤとアキバの街並みの対比は笑える。
ちょっと気になったのは、少女マンガの存在が考察からすっぽり抜けている点。あと、やたらと建築方面からのアプローチが多いなぁ……と思ったら、筆者は建築関係の人だった。なるほど。
でも、20年アキバに通っていて思うのは、オーディオ→パソコン→キャラクタグッズと対象は移り変わってきたけど、けっきょく最初からオタクの街だよなぁ、ということなんだが。ただ、オーディオもパソコンもコモディティになったことで(アキバでは)衰退したけど、キャラクタグッズはコモディティ化するとは思えない点かな。アキバの未来はどっちだ。
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Wikiでつくるかんたんホームページ
著者:
出版社: 九天社
評価:
カテゴリ:
コメント:
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検索エンジン戦争
著者: ジェフ・ルート, 佐々木 俊尚
出版社: アスペクト
評価:
カテゴリ: Computer
コメント: かなり期待ハズレ。

どこかで読んだことのある話ばかりを集めて、深く掘り下げることもなく、そのうえ同じ話を三度ずつ繰り返すという技(?)を使って原稿を水増ししている。雑談にしか見えない、何の役にも立たないコラムまであるし。妙になれなれしい口調も神経を逆なでする。

別に間違ったことは書いていないし、検索エンジンやSEOの歴史の上っ面をなぞるにはいいかも知れないが、何か新しい知見を得られるという類のものではない。1/10に圧縮して雑誌に載っているなら腹も立たなかったかも。

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Joel on Software
著者: Joel Spolsky
出版社: オーム社
評価: ★★★★★
カテゴリ: Computer
コメント: 著者はXPをはじめとするアジャイル手法にやや懐疑的なスタンスを表明しているが、じっさい本書に書かれている内容は、かなりアジャイルである。

重要なのは彼がそれを実体験から独自に編み出して実践していることで、ご立派な「方法論」の本とはわけがちがう説得力がある。そして怖いのは、同様な手法をMicrosoftが長年実践しているという点である。Microsoftには、ちょっとやそっとじゃ追いつけない理由がここにある。

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考える脳 考えるコンピューター
著者: ジェフ・ホーキンス, サンドラ・ブレイクスリー
出版社: ランダムハウス講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ: Science
コメント: ヴァーナー・ヴィンジが<特異点>と呼ぶ現象がある(SFマガジン2005年12月号で翻訳が読める)。人類が、人類を越える知性を発明したら、その知性がさらなる高度な知性を生み出すことを妨げることはできず、結果、知性の向上は幾何級数的な速度で進行し、人類はあっという間に下等生物に成り下がる……という予測である。ありがちなSF的ディストピアではなく、十分に考えうる未来だと思うが、ヴィンジはこれを、2030年までに起きると予想している。

これを読んだとき、「2030年〜? ちょっと無理じゃね?」と思ったんだが、本書を読んで考えが変わった。ジェフ・ホーキンスは、おそらく今から20年くらいの間に<特異点>を生み出すだろう。それほど、本書が述べている「知性」の本質は直感的に正しいように見える。そして、いくつかの技術的なハードルさえクリアすれば、実際に人工の知性を生み出せるに違いないと信じられる。

そうして生み出された人工知性は、おそらく人類とは異質で、かつ、高度になる可能性を持っている。ヤバい。画期的なPDAだった「pilot(現Palm)」もヤバかったが、こっちはもっとヤバい。当局(ってどこ?)は、ジェフを逮捕監禁したほうがいいよ! ヤツを野放しにしたら、人類はおしまいだぁ!

……というくらい面白かった。いや正直、人類の時代はあと20年かも知れんよ。

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アグレッサー・シックス (ハヤカワSF)
著者: ウィル・マッカーシー
出版社: 早川書房
評価:
カテゴリ: SF
コメント: 裏表紙のあらすじを読んで、その着眼点に「これは新しいタイプのファーストコンタクトものになるんじゃないか!?」と期待してしまったわけだが、結論から言最後まで、敵になりきったりなんぞしてくれないのだ。あるのは中途半端に敵の真似事をしてみる素人集団だけ。それすらも物語のごく一部でしかなく、あとは埋め草のごとく、過去の戦闘シーンや、軍内政治との軋轢を描くばかり。話にならん。続編があるそうだけど、翻訳しなくていいよ、こんなの。
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ファウンデーションの勝利(上) 新銀河帝国興亡史3 (ハヤカワ文庫 SF)
著者: デイヴィッド・ブリン
出版社: 早川書房
評価:
カテゴリ: SF
コメント: アシモフの宇宙史を全部ぶち込んで、みごとにまとめあげた根性はすごい。それは認めよう。
でも、小説としてはどうかなぁ。ベンフォード・パートは論外としても、ブリンもいろいろ手を広げすぎて収拾がつかなくなってるような。
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太陽レンズの彼方へ―マッカンドルー航宙記 (創元SF文庫)
著者: チャールズ シェフィールド
出版社: 東京創元社
評価: ★★★★
カテゴリ: SF
コメント: シェフィールドの作品はあんまり好きじゃないんだけど、本シリーズの前作である『マッカンドルー航宙記』だけは例外で、かなり好きだった。その続編とあれば、すべてに優先して読まねばなるまいよ。……と意気込んでみたものの、やはり前作ほどのインパクトはなかったのであった。まぁ、ここのところ、ぶっ飛んだハードSFが続いてたからなぁ。とはいえ、「ハードSFとエンターテイメントって両立するんだ!」という純粋な驚きは、当時と変わっていない。楽しかった。

解説によれば、シェフィールドはもう他界しているそうだ。ぜんぜん知らなかった。それを知ってから、改めて付録を読むと、ちょっとじーんときた。

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ハル (文春文庫)
著者: 瀬名 秀明
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★
カテゴリ: SF
コメント: 読んでいてちょっと悲しくなってしまったのだが、もはやロボットをネタにしてもSFにはならないのだ。ロボットそのものにはもう驚きの要素はなくて、現在の状況から演繹できる技術でしかない。本書は2002年に出た単行本の文庫化であるにも関わらず、ロボットを取り巻く状況を描いた普通小説になってしまっている。それが良いとか悪いとかではないのだが、ちょっと寂しい感じがした。

瀬名秀明と言えば、デビュー作の『パラサイト・イヴ』を読んで、せっかくハードSF風に進んでいた話が最後はオカルトになってしまってかなりガッカリしたのだが、本書でもその傾向は変わっていない。すごく調査取材をして、細部までしっかり描きこまれているにも関わらず、肝心の主題がスピリチュアルな方向に進んでしまい、拍子抜け。しっかりした土台だけ作ったところで予算が尽きた建物を見ているようだ。ただし、ロボットを介在にしたラブロマンス(?)「亜希への扉」と、ロボットを作る人間の情熱に焦点を当てた「アトムの子」はそういう「逃げ」がなく、収穫だった。

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ハイブリッド―新種 (ハヤカワ文庫SF)
著者: ロバート・J. ソウヤー
出版社: 早川書房
評価: ★★★★
カテゴリ: SF
コメント: 問: 前作『ヒューマン-人類-』から今までの間に我々が得た重要な知見をひとつあげよ
答: それは「モヒカン族の発見」です

いやもう、読み始めてすぐこれに気づいてしまったときは、思わず「あっ」とか声を上げてしまったよ。つまり、このシリーズにおけるネアンデルタールたちは、まんまモヒカン族なんである。徹底した合理精神、問題解決には技術を持ってのぞむその姿勢、どこから見てもモヒカン族だ。なるほど、読んでいてネアンデルタール人社会にどうしようもなく惹かれるわけがわかったよ。

さらに作者はホモ・サピエンスのムラ人っぷりをわざと強調して描いているので、その対比はさらに明確になっている。典型的なムラ人であるジョック・クリーガーの描写はまさにそれ。結果的に、ネアンデルタール人描写にちっとも新鮮味がなくなってしまった上に、話の流れがたいへん読みやすくなってしまい、読書の面白さが減ってしまったのである。翻訳を待っている間に新しい科学的発見があって、設定自体が台無しになってしまうSFは少なくないが、まさかこっち方面から攻められるとは思いもしなかった。これはもう、otsuneさんに責任とってもらわないと!

もちろん、小説としての面白さは残るわけだが。前作で明かされた「人類存亡の危機」は、まさかという形で利用され、エピローグとあわせて、なかなか楽しく笑えるオチがつく。後半語られるかなりムチャなフェミニズム思想もそうだが、実はこれ、ソウヤーはギャグ小説として書いてたんじゃないかと勘ぐってしまう。モヒカン族はそのムーブメント自体が「ネタ」なわけで、そう考えると相乗効果を楽しめる余地もあるかもしれない。

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啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)
著者: アレステア レナルズ
出版社: 早川書房
評価: ★★★
カテゴリ: SF
コメント: ライトSFとして読めば、ふつーに面白いと思う。だが、帯にあった「今年度ベスト1のSF」というコピーには同意しかねる。だいたい、『ディアスポラ』の直後にこんなコピーを付けた本を出版するハヤカワは、厚顔というより、誠実さに欠ける。

解説によれば作者は元科学者なので考証もばっちりということらしいが、その考証に本当っぽさを感じない。SFである以上、書いてあることの大半がウソなのは了解事項なんだから、あとはいかにウソをホントらしく見せるかが作家の腕の見せ所である。元科学者だからハードSFが書けるとは限らない。

1000ページもあるからか、話の動きがトロい。200ページくらいからやっと物語が始まる。おまけに種明かしは900ページを過ぎてから。もっと圧縮して、500ページくらいにしてくれれば、よくできたスペオペになっていたかも知れないのに。

ハードSFと呼ぶには骨太さが足らないし、本格SFかといえば重厚感に欠ける。だから「ライトSF」。肩の力を抜いて軽い気持ちで読めば、やや格の落ちるスペオペとして楽しめるだろう。もっとも力を抜こうにも、1000ページを越えるこの厚さでは肩の方が凝ってしまうのだが。

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ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)
著者: グレッグ・イーガン
出版社: 早川書房
評価: ★★★★
カテゴリ: SF
コメント: 読んでる最中、ずーっと「試されてる」という感じが抜けず。何を試されてるかというと、理系度というか、「おまえ、本当に物理専攻だったんか」と問われているような。すみません、数学は落ちこぼれでした(大汗)。
解説で本書で一番難解なのは出だしの部分と書かれているが、大嘘である。日ごろからコンピュータに接していれば、理屈はわからなくてもイメージするのはチョロいっしょ? この、ソフトウェアが自我を確立するまでの過程の事細かな描写で、まずグイっと引き込まれる(か、人によっては投げ出すだろう)。が、そのあとに延々と続く、5次元とか6次元とか12次元とか無限次元とかの幾何学を文字だけで語るにおいては、もう、どうにもついていけん。マニアックすぎる。傑作中篇だった「ワンの絨毯」とか、ワームホールとたんぱく質の類似性とか、トランスミューターの遺物とか、個々のアイデアはメチャメチャ面白いんだけど。
そう、この本、小説としての体をなしてないんじゃないか。SFらしい壮大なストーリーはあるんだけど(終盤の猛烈なスピード感はすごい!)、イーガンはそこにはぜんぜん重きを置いていないような気がする。各章は基本的に独立していて、それぞれが長編一本分のアイデアをぶち込んだイーガンの実験室だ。読者は章が変わるたびにまったく違う舞台装置に放り込まれる。小説を読んでいるというよりは、ゲームをプレイしているという感覚が近い。
というわけで、「SFやっててよかったよ〜」と心底思えるヨロコビはある。そういう意味では五つ星。でも、小説としてどうよという疑問はぬぐいきれないし、当然ながら、こんなに読み手を選ぶ本を、人様にオススメできるわけがない。わかったふりをして絶賛する気には(まだ)なれない。自分の責任においてのみ、手に取るべき本である。
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インターフェイスの街角―本当に使いやすいユーザー・インターフェイスの極意 (UNIX MAGAZINE COLLECTION)
著者: 増井 俊之
出版社: アスキー
評価: ★★★★★
カテゴリ: Computer
コメント: 連載を開始した1997年からの雑誌記事をそのまま集めただけ(しかも途中まで)という書籍が、2000円もするのはどうなのよ! と思わなくもないんだが(笑)。どうもユニマガって、雑誌の作りに真剣さを感じられないのだが、書籍にも近いものを感じちゃうよなぁ。せめてURLくらい、最新の情報にアップデートして欲しかった。いまだにCSLの増井さんのサイトに行くと、ちゃんとpitecan.comに飛ばされるのには感心したけど(これは編集者の功労ではないが)。
とはいえ、それゆえに面白いことも確かである。これを読んでわかるのは、研究者というのはだいたい5年くらいは世間の先を行っているものだということ。例えば、いまや携帯のかな漢字変換でごく当たり前になった感のある「予測変換」。その先駆けであるPalmPilot版POBoxは、連載のかなり最初のほうですでに登場しているので、だいたい5年。
それから、かなりの紙数をさいている検索ネタ。特に全文検索を活用した情報管理に関しては、ここ今年から来年にかけて、各種デスクトップOSに本格的に取り込まれていく技術だ。ということは、いまユニマガに増井さんが書いていることは、5年先のトレンドを予言しているかも知れないってこと! わー、ちゃんと読まなきゃ!(←最近立ち読みばっかり)
もっとも、ぜんぜん来なかったネタもあるけどね。ズーミングはぜんぜん来ませんな。地図のインタフェースくらい? それからキーボードもぜんぜん進化してない。実世界インタフェースはあと一息か。でも、「検索」と「予測変換(これも検索の応用だが)」だけでも「当たって」いればたいしたものだよなぁ。ウェブログで与太を飛ばしている素人と、ホンモノの研究者の違いを見た思いですよ。
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dRubyによる分散・Webプログラミング
著者: 関 将俊
出版社: オーム社
評価: ★★★★
カテゴリ: Computer
コメント: 本書は、4年前に出た『dRubyによる分散オブジェクトプログラミング』のバージョン2.0というか、そんな位置づけの本である。実は内容的にはずいぶん似通っていて、素材も並べ方が違うだけでほとんど同一。違いはこんなところ?:

* RubyとdRubyの対象バージョンがそれぞれ上がった
* Webアプリケーションの地位が向上
* Rindaの解説が増量

もちろん説明はこなれているし、irbを使って実際に手を動かしながら体験できる点で、本書の方がはるかにわかりやすい。分散オブジェクト体験にはうってつけの本だろう。なんと言っても、dRubyがRubyに標準添付されたことが大きい。Rubyさえ入っていればすぐに試せる。前書では別配布にもかかわらずインストール方法も書かれてなかったしね(あれは当時にしてはずいぶん大胆な割り切りだったと思うが)。
個人的には、Rindaに多くのページが割かれているのが嬉しかった。そこまでの解説を理解していればRindaが裏でどんなことをしているのか想像できる構成だし、使う側に立つと非常に楽に分散システムを組めるのがわかる。使ってみようという気にさせてくれる。
ただ、ちょっと肝心なところに誤植が目立つのが残念(→正誤表)。図3.9はクラス図のはずなのにスクリーンショットが入ってたり。
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